「また、あんな言い方しちゃった……」
「前はもっと笑って許せたのに、今は同じ部屋にいるだけでイライラする」
寝静まった夜、一人になってから押し寄せてくるのは、家族への申し訳なさと、そんな自分への激しい自己嫌悪。
「私は、冷たい人間なんだろうか」
もしあなたが今、そんな風に自分を責めているのなら、伝えたいことがあります。
それはあなたが冷たいからではありません。
あなたの「心」のブレーカーが、あなたを守るために、強制的に落ちてしまっているだけなんです。
今日は、頑張りすぎてしまったあなたの体が、今どうなっているのか。そして、一瞬で「戦いモード」を解除する方法をお話ししますね。
「イライラ」は、あなたの体が必死に戦ってきた勲章
なぜ、些細な一言で爆発してしまうのか。
実は私たちの体の中には、周りが安全かどうかを常にチェックしているセンサーのようなものがあります。
あなたはこれまで、
「お母さんなんだから、しっかりしなきゃ」
「親の面倒も、子供の教育も、仕事も完璧にやらなきゃ」
そうやって、家族のために自分を後回しにして、必死に尽くしてこられたはずです。
でも、あまりに長く自分を犠牲にし続けると、体のセンサーがパニックを起こします。
「もうこれ以上は無理! 危険だよ!」
そう脳が判断した瞬間、あなたの体は勝手に「攻撃モード」か「引きこもりモード」のどちらかに切り替わってしまいます。
あなたが家族に冷たく当たってしまうのは、性格の問題ではなく、「もう限界まで頑張ったよ」という、体からの切実なサインなんです。
一瞬で「心の静寂」を取り戻す、耳のワーク
イライラを頭で抑え込もうとしても、逆効果です。
それよりも、直接「体」に、「もう戦わなくていいよ、安全だよ」と教えてあげることが一番の近道です。
家族に対して「あ、今危ないな」と感じたら、バレないように一瞬だけ、このワークを試してみてください。
1. 両手で、優しく耳を包み込む。
2. 「コー」という小さな音を、10秒ほどじっくり聴く。
3. パッと手を離して、一番遠くにある景色をぼーっと眺める。
たったこれだけです。
一度、外の世界の音を完全に遮断して自分の内側に集中する。その後に遠くを見ることで、体は「守るための殻」から、緩やかな外の世界へと自然に戻ることができます。
これだけで、高ぶった神経が落ち着き、家族という近すぎる存在を、少しだけ客観的に見られるようになりますよ。
自分を愛した「溢れた分」で、家族を愛せばいい
私自身も、かつては自分を否定して生きてきた時期がありました。でも、体の仕組みを知ることで、「あの時の自分は、自分を守るために必死だったんだな」と許せるようになったんです。
あなたが家族のために頑張ってきたのは、それだけ深い愛があるからです。
だからこそ、家族から大切にされている「あなたの体」を、あなた自身が否定しないでください。
まずは、あなた自身を丁寧に愛して、整えてあげてください。
あなたがのびのびと過ごし、自分を愛して、そこから溢れ出した「おまけ」のような分で家族に接すれば、それで十分なんです。
自分を責めるのは、今日で終わりにしましょう。
あなたは、そのままで、もう十分すぎるほど頑張っています。