福島スカイラインで感じた“波”の正体

「安定」って何だろう?と考えた、ある日のドライブ

先日、福島県の磐梯吾妻スカイラインをオープンカーで走ったんです。
正直、最初はただの気分転換のつもりだったんだけど、気づけばその時間が、自律神経の深い学びの時間になっていました。

風を切る音。
肌に当たる太陽の光。
突然現れる真っ暗なトンネルで一瞬ビクッとする感覚。
森を抜けるたびに変わる匂い。
なぜか胸が高鳴る瞬間、落ち着く瞬間。

感情が次々に揺れ動く自分がいたんです。でも不思議とそれが「心地いい」。
ああ、これが“生きてる感覚”なんだなって、素直に思ったんですよね。

そしてふと、仕事や日常の“安定”って本当にこれでいいのかな?って考えさせられました。


自律神経は“刺激”で目を覚ます

まず、自律神経ってなに?って話なんですが、ざっくり言えば「興奮とリラックスのバランスを取る神経」ですよね。交感神経と副交感神経がシーソーみたいに働いていて、どっちかに偏ると体も心も不調になる。

で、この自律神経って、じつは“変化”にめちゃくちゃ敏感。

たとえば、風を感じるとか、香りを嗅ぐとか、光の強弱とか。
こういうちょっとした外的刺激が、交感神経をスイッチオンにしたり、逆に副交感神経を優位にしたりする。

今回のドライブでは、山道のカーブ、日陰に入った時のヒンヤリ感、急に開ける視界、全部が刺激の連続で。
結果的に、自律神経がいい意味で「揺さぶられていた」んですよね。


“揺れる”ことこそ自然体だった

人間の体って、もともと「一定」じゃなくて、「ゆらぎ」があるのが普通なんですよね。たとえば心拍だって、呼吸のリズムだって、微妙に不規則で。それが「健康」なんです。

でも今の社会って、何でも「安定」が良いってされがちじゃないですか?

毎日同じ時間に起きて、同じような仕事して、同じような会話して…。
もちろんそれが心地いい人もいる。でも、「安定=停滞」になってないか?って、自分は疑問に思ってしまう。

ドライブ中に感じた感情の“波”は、決して不安定じゃなかった。
むしろ、その波があるからこそ、体がちゃんと調整してくれて、心も自然に整っていく感覚があったんです。

つまり、“一定”じゃないことが、逆に“安定”なんじゃないかって。


環境・思考・行動が変わると、神経も変わる

これは施術やセッションでもよく話すことなんだけど、
本当に自律神経を整えたいなら、「環境・思考・行動」の3つをセットで変えるのが一番早い。

今回のドライブもまさにそれでした。

環境を変える=都会から自然豊かな福島のスカイラインへ
思考が変わる=“安定”への疑問が湧いてきた
行動が変わる=いつもと違う刺激を身体に与えた

すると、体は敏感に反応して、いつもより深く呼吸が入ったり、ふだん気づかない景色に感動したりする。
これはもう、立派な自律神経調整法だなって思ったんです。


【のびおまとめ】波があるから、整う

自律神経を整えるっていうと、「整える=まっすぐにする」みたいなイメージがあるかもしれません。
でも実際は、“波がある状態”のほうが自然なんですよね。

ずーっとテンション高いのもおかしいし、ずーっと落ち着いてるのも不自然。
人間って、波打ちながらちょっとずつバランスを取って生きてる生き物だと思うんです。

福島のスカイラインを走ったとき、
「変化し続けること」こそが、ほんとの安定なんだって腑に落ちた。

仕事も人生も、毎日が同じじゃなくていい。
むしろ、ちょっと怖いトンネルに入ってみたり、風に吹かれてみたり、予想外のカーブを曲がるからこそ、ちゃんと“今ここ”にいられる。

自律神経が整うって、きっとそういうこと。
だからこそ、「変化すること」にもっと身を任せてもいいのかもしれませんね。

皆さんが少しでも変化に柔軟になれますように。

人生一度きり、楽しんでいきましょ!!