こんにちは~のび男です。

『ダイエット』と聞くと皆さん何を思い浮かべますか?

食事制限、有酸素運動、ケトジェニック、ファスティング、筋トレなどなど。

今やたくさん種類がありすぎてどれが本当に自分に合っているのかわからないですよね。過去に私が担当していたお客様も苦戦していた人が多かったです。ただ、私から言わせてもらえば、ダイエットで体重を落とそうとしていること自体がナンセンスです。。。ダイエットとはもともと、『生き方』『生活習慣』という意味で使われていました。ですが時代とともにダイエット=痩せることというニュアンスに代わってしまいました。ダイエットをサポートしてきた身から言わせてもらえば、真のダイエットとは己と向き合い、生き方を見直すことなのです!

そしてこの思いを一人でも多くの人に伝えたく、昨年書籍にしてみました。そのタイトルが『アザラシストレッチで-10kg リバウンドせず楽しく痩せれる方法』です! 電子書籍として出版しましたが、お恥ずかしい話全く売れずに終わってしまいました。ですが、このブログを読んでいる方々からぜひ一度読んでみたいとのお声を多数いただいたので今回書籍の内容を公開することに決めました。大変長い内容になっているのでセクションごとに記事は分けて載せますので、ぜひ最後まで目を通していただけると幸いです。それでは、今回は第一章『メタボの危険性』をお送りいたします。

どうぞ~~パチパチパチパチ

第一章 メタボの危険性

1 メタボは病気です

メタボリックシンドローム(通称メタボ)とは、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態を指します。単に腹囲が大きいだけでは、メタボリックシンドロームにはあてはまりません。

現在日本人の死因第2位は心臓病、第4位は脳卒中です。この2つの病気はいずれも動脈硬化が原因となって起こることが多くなっています。動脈硬化を起こしやすくる要因としては、高血圧・喫煙・糖尿病・脂質異常症・肥満などが挙げられます。これらをまとめて生活習慣病といいます。そして、日本ではウエストが男性で85cm、女性で90cm以上且つ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つが基準値から外れていると【メタボ】として診断されます。

 それではメタボになってしまう人は一体どんな食習慣・食行動に走りがちなのでしょうか。ここにも必ず共通点があるはずです。みなさんも1度ご自身の食生活を振り返ってどのくらい当てはまっているのか考えてみましょう。

・早食い ・甘党 ・動物性の蛋白質、脂質が好物 ・イライラするとつい食べてしまう ・麺類が好き ・お酒をよく飲む・間食が多い ・朝食を取らない ・夕食の時間が遅い ・身の回りが食べ物で散らかっている ・冷蔵庫の中が常にいっぱい

これらに当てはまっている人はメタボの危険因子、動脈硬化に非常になりやすいです。

2 猫背の人は要注意!

意外と知られてないのが猫背と肥満の関係性です。日本では7割を超える方が猫背傾向にあります。ただ、猫背はメタボの観点からだけみてもデメリットだらけなのです。まず、食事中に猫背になってしまっていると、胃腸などの内蔵が圧迫されて、消化・吸収に時間がかかったり消化不良を起こしたりします。消化機能が低下すると基礎代謝(呼吸や消化・吸収といった生きていくために必要な最低限のエネルギー)が落ちていきます。そして、食べたものが胃まで届くのに時間がかかり満腹中枢を刺激するのが遅くなることで食べ過ぎに繋がります。また、普段の生活で猫背の姿勢が長く続くことで腹筋群が縮み、硬くなる事で血液の循環が悪くなり高血圧を引き起こしやすくなります。

3 メタボは鬱になりやすい?

肥満やメタボは生涯を通じてうつ病や不安症などの精神症状のリスクを高めることが、オーストリアのウィーン医科大学などの研究で明らかになっています。肥満のある人では、そうでない人に比べてうつ病が2.5倍、不安障害が2.1倍、気分障害が2.9倍、摂食障害が1.8倍、ニコチン使用障害が3.7倍、それぞれリスクが高いとわかりました。実際にメタボや肥満の方はそうでない方と比べて自分の容姿にコンプレックスを抱えやすいのが事実です。特に日本の場合は周りの人と同じである事に安心する特性が強いため、人と違う容姿という事だけでストレスを感じやすいのです。また、精神症状は身体の状態からすごく影響を受けます。例えば、姿勢が悪かったり運動習慣がない方で筋肉の硬直が進んでいる方の場合、自律神経のバランスが崩れやすくなってしまいます。自律神経とは交感神経と副交感神経の事であり、身体を活発に動かしたい時は交感神経が優位に働き、リラックスして休みたい時は副交感神経が優位に働いてくれます。しかし、このバランスが崩れることで本来リラックスしたい時でも身体がずっと活発になってしまって中々眠りにつけなかったり、イライラしやすくなったりしてしまうのです。そうなると先程述べた食習慣の1つ、ついつい食べてしまう、というより食べないと落ち着かない状態に陥りやすくなるのです。これは沢山食べて血糖値を急激にあげることで満腹中枢を刺激するのは勿論ですが、上がった血糖値を下げてくれるインスリンというホルモンが出ることで眠気が出やすくなるからです。ただ、このサイクルに入ってしまうとどんどん糖質依存や暴飲暴食に走りやすくなりますし、胃腸に負担がかかり血液循環も悪くなり、自律神経が乱れ余計に食に走ってしまうという負のスパイラルに陥ってしまいます。

4 その運動、実は痩せません

メタボがもたらす恐怖を感じたあなたはきっと本気で痩せたいと思うでしょう。では、本気で痩せなきゃと思った時、あなたは何をしたらいいと思いますか?意外と多くいらっしゃるのが【本気で痩せたきゃ本気で運動するしかない】という考えです。この考え自体は覚悟を持って行動に移せるので非常に素晴らしいと思います。ただ、この行動がダイエットを成功させる上でかえって逆効果になってしまったらとてつもなく勿体ないと思いませんか。

本気で沖縄に行きたいと思ってるのに交通手段やルートを知らないからとりあえず乗れる飛行機や電車を乗り継いだら北海道に着いてました。なんて事になったら行く前に知っておけばよかったってなりません?だからこそ、先に知っておくことは非常に重要です。

結論から言いますと、過度なトレーニングと1時間以上の有酸素運動はダイエットにおいて逆効果になる事があります。これはヒトが体内でエネルギーを生成する時には3つのエネルギーを作るルートがあるのですが、有酸素運動などのような低い強度から筋トレなどの高い強度に上がれば上がるほど筋肉内の糖(グリコーゲン)を分解してエネルギーに変えてくれます。そして、糖が無くなった後に代わりにエネルギーとなってくれるのが脂質と蛋白質です。しかし、筋肉の分解が激しく加速されると基礎代謝が落ちるだけでなく、コルチゾールというストレス増加ホルモンの分泌量が加速してしまいます。それが1つ前でお話した精神症状からの負のスパイラルを招きやすくなってしまう訳です。だからこそ、適度な運動が大切なのです。これは私が実際に現場で身体を変えたいお客様へ伝えてた言葉です。【本気で痩せたければ、頑張りすぎないを頑張りましょう⠀

5 大切なのは我慢よりコントロール

ここまでメタボについて深く知った皆さんなら何となくどうすれば痩せれるのか分かってきたんじゃないですか。大切なポイントは・筋肉を柔らかくすること・姿勢を良くすること・ストレスを溜めないことを継続する事で、太る負のスパイラルから抜け出せます。つまり痩せやすい習慣を手にすることができるのです。その為には頑張りすぎないを頑張る事が非常に大切です。習慣にしなければ効果は出ません。どれだけハードワークにしても続かなければ意味が無いのです。だったら自分が続けられる範囲で少しずつアクションを変えていきましょう。好きな物を食べてもいいんです。大好きなお酒を飲んでもいいんです。ただ、それだけでは怠惰なあの頃の生活と何も変わっていませんよね?だから少しは挑戦する事が大事です。新しい自分を手に入れるためにストレスを極限まで溜めないで楽しく健康習慣を築き上げることがダイエットの成功する道なのです。自分の身体、自分の人生を自分の意思でコントロールしていきましょう。

のび男から一言

さて、第一章いかがでしたか。大切なのは我慢よりコントロール。もう本当にこれにつきますよね~

皆さん今までのダイエット思い返してみてください。がまんしていませんか。我慢はストレスをためるだけです。自律神経を乱すだけです。そんな無理をする必要はありません。なぜなのかは次の第2章で綴っていますのでお楽しみに~~

人生一度きり、楽しんでいきましょ!