こんにちは〜、manabuuunです。
「若いうちは経験」 「とりあえず行動」っていう人いません?
特にビジネスマンとしてある程度成功している人や行動力のあるポジティブマンに多い印象を受けます。私もどちらかといえばこの意見に賛成派なのですが、闇雲に行動だけしたいとは思いません。何のために行動するのか、それはその経験から学びを得るためです。
そして、経験から学びを得るということは「脳が脳を育てる」ことに繋がるのです。それを理解して経験するのと、何となく経験するのとでは学べる量や質が全く変わってくるので、是非皆さんも脳について少しだけ詳しくなって経験から有意義に学べるようになれると嬉しいです!
脳を育てるのは脳自身
脳は外部からの刺激や学習、経験によって発達していきますが、その発達の主体は結局、自分自身の脳であります。
つまり、誰かが「与える」だけではなく、自分で考え、感じ、行動し、経験を積むことで脳はより豊かに成長していくということです。やらされている勉強が全く頭に入らないのはそういう事ですね。主体性が大事ということです!
次に脳神経学の視点からなぜそう言えるのかお話していきますね〜
脳神経学的な4つの視点
1. シナプス可塑性(シナプスの可塑性)
脳は「可塑性(プラスティシティ)」という性質を持っています。これは、経験や学習によって神経細胞(ニューロン)同士のつながり(シナプス)が強化・弱化される現象です。たとえば、新しいことを学んだり反復したりすると、ニューロン間のシナプス結合が強化され、情報がより効率的に伝わるようになります。
勉強もスポーツも同じですよね!
苦手な問題や苦手な動作でも反復していくうちに段々とスムーズに解けるようになったり動かせるようになったりしませんか?それは、経験を重ねることで脳の中で勝手に神経細胞同士の繋がりが強くなるからです。つまり、脳が外部からの情報を受け取って処理することで、脳自身の神経回路が変化・成長するのです。これが「脳が自らを育てる」仕組みのひとつです。
2. ニューロンの自己組織化
脳内の神経回路は、単に遺伝子によって固定されているわけではなく、経験に基づいてダイナミックに再構築されます。このプロセスを「自己組織化」と呼びます。脳は入力された情報をもとに自律的にネットワークを最適化し、学習効率を高めていきます。
言い換えれば、脳は自身の活動や経験からフィードバックを受けて、自分の構造(神経回路)を自ら調整・成長させる性質を持っているのです。例えば道を歩いていて、野生のクマに遭遇したとしましょう。そしたら、その経験を基に次は無意識にその道を避けて歩くようになります。それはクマに出くわした経験から危険を察知して脳が勝手にこの道は危ないと判断するようになったからです。
3. 長期増強(LTP)と長期抑圧(LTD)
これも脳が自分を育てるメカニズムの一部です。**長期増強(LTP)は、あるシナプスが繰り返し刺激されることで、そのシナプス伝達効率が長期間にわたって高まる現象です。反対に長期抑圧(LTD)**は使用頻度が低いシナプスが弱化していく現象です。
つまり、脳は「よく使う神経回路は強化し、あまり使わない回路は削ぎ落とす」という仕組みを自律的に行っているということです。これも「脳が自らを鍛え、育てている」ことになります。これもイメージ湧きやすいと思います。例えば海外に2年ほど住んだ日本人の方は英語を使う頻度が圧倒的に増え、無意識のうちに英語が出てくるようになりますが、かえって使わなくなった日本語は自然とは出にくくなります。それは脳の中で今の自分に沢山必要なものとそうでないものとで勝手に分類わけがされているからです。
4. 脳の報酬系によるモチベーション
学習や新しい経験によって、脳内でドーパミンなどの報酬系物質が放出されると、快感や達成感を感じます。この報酬系の働きによって、脳は「もっと学習したい」「もっと成長したい」と内発的に動機づけられます。意欲が高い人なんかは新しい場所に行くだけでもワクワクしたりしますよね。それは成功や失敗に目が向いておらず全てひっくるめて「経験」と判断し、その経験に価値を感じているからです。逆を言えば、失敗が怖くて挑戦できない人は脳の性質を理解だけしてみてください。心では不安に思っていても私の脳はこの経験によって快感を得ようとしているんだと理解していればそれだけで心が軽くなるかもしれません笑
つまり、脳は自分の報酬系を活性化しながら、自分自身をさらに刺激し、育てようとする性質も持っているということです。
こうしたメカニズムから「脳を育てるのは脳自身」という表現は、神経科学的にも理にかなっているということです。
Manabuuunまとめ
いかがでしたか?
今回の内容をまとめると脳が脳を育てる理由は
✅シナプス可塑性
✅ニューロンの自己組織化
✅長期増強と長期抑圧
✅脳の報酬系によるモチベーション
の4つからなります!
だからそれをほんの少しだけ理解しているだけでも主体的に動けるようになるかもしれません。話を初めに戻しますが、私も「若いうちは経験」という考えを持っています。というか、若いうちに限らず人生ずっと経験だと思っています。でも、「体験」にはならないようにしようと考えて動いています。意外と「体験」で終わってしまっている人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。それはその出来事から何も学ぼうとしない人あるいは何も学べていない人です。何も学ばなければ行動に再現性は生まれません。そうなると行動が積み重ならないので脳がこの体験は必要ないものとして分類してしまいます。なので沢山行動しているはずなのに、思考が浅い人は脳の仕組みを理解して「経験」する事が足りてないのかもしれません。何にでも理由があって、それを何となくで済ませてしまうのか、はたまた理由を突き止めるのかでその後の人生は大きく変わるでしょうᑦ(・ ﻌ ・)ᐣ
難しい話にはなりましたが、少しでも皆さんが脳や身体の仕組みを理解して自己成長出来れば私は嬉しいです!
人生一度きり、脳を操り楽しんでいきましょ!